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10月の薬師寺通信

今月の5日は達磨様のご命日です。

達磨様はインドから中国に渡り少林寺の山にて九年間ずっと壁に向かって坐禅修行をしました。これを“面壁九年”といいます。非常に厳しい修行のため手足が腐り落ちたと言われております。(昨今の政治家が当選の時に目を入れる達磨の人形に手足がないのはこれに由来しております)

菜根譚の一節に、
“十分に休んだ鳥は他より高く飛ぶ。他より先に咲いた花は散るのも早い”というものがあります。
人は早く成功をおさめたいと少しでも早く飛ぶ(咲く)ことを求めます。
しかし大切なのはゆっくり休むことであります。しかし、ここでいう休むとは飛ぶための準備をすることであります。
ただ寝て待っていてはいけません。そうすることで先に飛んでいる人より必ず高く飛ぶことができるのです。

達磨様のように九年の修行とまではいかずとも私たちもこのような心で自分や他人・物事をみていきたいものです。