少欲
今月の15日は涅槃会です。
お釈迦様が涅槃に臨んで最後に残された教えに仏遺教経というものがあります。
その教えの中に『少欲』があります。
お釈迦様は欲深い(多欲)人はいつも自分の利得ばかりを求めているので苦悩が収まることがない。これとは反対にわずかな欲(少欲)しかない人はあれこれ求めたりすることがないので欲深い人のように悩む必要がないのです。
つまり五感の欲求に振り回される事なく、心は静かな湖のように穏やかに日々を過ごすことができると説いておられます。
人間は欲望により様々な発明やシステムを構築してきました。これ無しには生きていくことはできませんが、これに苦しめられているのもまた現実であります。
今一度『心の安らぎ=涅槃』というものについて考えていきたいものです。
