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5月の薬師寺通信

​早いもので、暦は5月を迎えました。
新生活の疲れが出やすい時期ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。連休はお心をゆっくりと休めていただければ幸いです。

​今月は、道元禅師のこのような言葉をご紹介します。
​「魚水をゆくに、ゆけども水の際なく、鳥そらを飛ぶに、飛べどもそらの際なし」
(魚が泳ぐとき、どこまで行っても水の果てはなく、鳥が飛ぶとき、どこまで飛んでも空に終わりはない)

​私たちは何かを始めるとき、「すべてを理解してから」「納得してから」前進したいと思ってしまいがちです。けれど、この世界のすべてを理解し尽くすことは、誰にもできません。

​魚や鳥は「この先はどうなっているだろう」と不安に立ち止まることなく、ただその世界を精一杯生きています。

​私たち僧侶も同じです。仏様の教えのすべてを理解することは叶いませんが、だからといって歩みを止めるのではなく、わからないなりに一歩ずつ「修行」という行動を重ねていく。

​先の見えない不安を感じる時こそ、まずは今いる場所で、自分なりに一歩を進めてみませんか。